ブログ 岡本浩和の「人間力」発見日記
6.32022
人との出逢いが人生を彩り、濃密にしてくれるのです
5月30日、松井守男画伯が亡くなられたそうです。
30余年前、友人の伝で僕はパリの彼のアトリエを訪れたことがありました。
制作中の絵は、どれもが「人」という文字を重ねた独特のもので、
確かその時だったか、後日だったか、
小さな自作の絵をプレゼントしていただいたことが昨日のように思い出されます。
絵を描いている最中の画伯は音楽をよく聴いておられたようで、
僕が訪問したときに流れていたのは、
カラヤン指揮ウィーン・フィルの名盤であるプッチーニの歌劇「蝶々夫人」でした。
このオペラは、後年、長崎にも拠点を持つことになった
松井画伯の原点であるようにも思われます。
ちなみに、当時のアトリエはかつてショパンが暮らしていたというアパルトマンで
欧州の芸術文化に憧れていた僕は
それだけで身も心もぶちのめされるほどの感動を覚えました。
しばしの歓談の後、ご一緒させていただいたディナーは、
地元民が愛用するようなプチレストランで、最後のソルベに至るまで
実に美味しかったことを思い出します。
今となっては懐かしい思い出。
訪問者が多い方でしたから、僕のことなどは当然忘却の彼方だとは思いますが、
そういう人との出逢いとひと時が人生を彩り、濃密にしてくれるのだと
つくづく思います。
本日、旧暦の端午節。
陽の気満ちる今日、新たな人との縁、出逢いを大切にしたいものです。
ありがとうございます。
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