ブログ 岡本浩和の「人間力」発見日記

「情」について

夏目漱石は、「草枕」の冒頭で
「情に掉させば流される」と書きました。

「情」というのは、
人間社会において「つながり」を形成する
大きな要素の一つですが、
漱石が言うように、
「情」そのものは一長一短あります。

「情」が感じられなければ冷酷だと思われ、
「情」が深すぎると判断を誤ってしまうことが多々。

「情」の一番の問題は、
自分の評価を気にすることや
相手に何かを期待するところでしょうかね。

ただし、人間である以上、
「情」は簡単に脱出できません。
それならば、いかに上手に「情」と付き合っていくか。

「情」深い人は、冷静な人をパートナーにすること。
逆に、「情」が足りない人は、情深い人を横に置く。
つまり、人と補完し合うことができれば事はうまく運ぶでしょう。
人との出会い、人とのつながりの大切さは
そういう点にあるのだとつくづく思うのです。
素敵な一日でありますよう。


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