写真は昭和40年の夏かと思います。
（僕は1歳半）
（父は31歳）
なぜかこのときの記憶があります。
子どもの目線で見た光景が今でも鮮明に思い出せるのです。
（後ろにわずかに見えるのはおそらく祖父ではないかと）
当時は藁葺き屋根の古い家でした。
（我が村の家のほとんどがそうでした）

時を経て、こちらは25歳の夏（平成元年8月31日）。
（父は55歳）
確か初めてヨーロッパを訪問した帰路、
立ち寄った香港のリージェントホテルだと記憶します。
（さすがに若いですね）
もちろんこの時のことも鮮明に覚えています。

今日は父の90歳の誕生日（卒寿）。
（ちょうど僕と30歳違い）
半呆けといいながら母の介護介助を長らく続けています。
（だいぶ身体機能が衰えているので親戚縁者の手助けが必要ですが）

今は毎月僕も帰省して介助しておりますが、
それでも両親共々元気に過ごせているのでありがたいです。
周りはオーバーワークだと父のことを心配しますが、
確かにそういう面はありながら、
かといってすべてを誰かがサポートしてしまうと
完全に呆けて、足腰も今以上に弱ってしまうだろうという危惧があります。
母の介護のため毎日命令消化であちこち動き回っているくらいが良いのだと思うのです。

ちなみに、「大丈夫！」というと「大丈夫じゃない！」という人もいますが、
（心配りありがたいことです）
やっぱり「大丈夫！」だという確信が僕にはあります。
（例によって根拠のない自信は道のおかげ）

ということで、「誕生日おめでとう！」と電話しました。

「おー、そうか、儂も90か！まだ死なへんな。ところで、プレゼント何くれるんや？（笑）」と父。
ユニークで、また元気で何より。
ありがとうございます。

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