無心を学ぶことが大切だと教わりました。
そもそも、無心であろうと意識している時点で有心であり、
この身体がある以上、本当の意味での無心になるのは難しいのかもしれません。

空海は、「色即是空」について、色を滅しての空にはあらずと説きました（十住心論）。
「断つ」のではなく、あくまで「息む（やむ）」のだと。

煩悩や迷いがあるからこその悟りであり、
一方を断ってしまえば、もう一方はそもそも存在しなくなります。
日常の些末事に右往左往しながら、
人生をかけて答を見つけていくこと、すなわち悟りの境地にたどり着くこと。
人生のプロセスとはつまりそういうことなのだとあらためて思いました。

ところで、昼食は菜食健美でハヤシライスをいただきました。
人生はあくまで自分が悟るために設定されたドラマです。
出逢う人たちはすべて、そのために派遣された人たちであり、
また起こる出来事はそのために微に入り細を穿ち、創り出された事象だと
理解できれば、何があろうと自分を振り返り、見つめることが
容易にできるようになるのだと思います。

イライラしないこと、腹を立てないことですね。
素敵な一日に感謝します。