多苗尚志さん 45歳 フリーランス

ZEROを受講してから現在に至るまでの変化について教えてください。

やっぱり親との関係ですよね。いろいろ複合的なところがあるので、ZEROだけということではないのですが・・・。当時、会社の同僚との関係についても見ていただいたのでわかっていただけると思うのですが、自分がどういうところに立っているのかということを突き付けられましたよね。それこそ自分は悪くない、ちゃんとできていると思っていたところからの突き付けというのが大きいですね。それこそ岡本さんに最初に会ったときに、親との関係の問題だと言われて、全然ピンと来なかったんですよ。全然的外れな感じがしていて、いや、そこは何の問題もないわと思っていたのですが、今振り返ってみるとまさにそこだということでしたね。「問題ないわ」というのはつまり、「どうでもいいわ」ということでもあります。以前はそういう状態でした。
ZEROを受講後は、家族との関係を見つめ直しました。家族に囚われず人間関係、自分の周りの人たちを一人の人格のある人間として見ることができるようになったことが一番大きいですかね。

ということは、周囲の友人たち含め仲間を一人の人格ある人間として見ていなかったということですか?

結局、選り好みをしていたわけです。好きなものは本当に好きだけれど、例えば仕事で会う人たちに対しては避けるというか、そういうものは確かにありました。仕事と家族ですね。

会社に属することを辞め、今はフリーランスで活動していらっしゃるわけですが、自分の見方が変化したことで、現在どんな状況にありますか。

仕事においては、甘えないというか・・・。これまでですと、相手に頼んだら、相手がそれに応えてくれるものですから、それでいいんだとそのまま頼り続けるところがありました。でも、やっぱり相手の立場に立てば「それは自分でやってくださいよ」という視点があって、そういうところに気がつくようになりましたね。

以前も今も仕事は教える立場にあると思いますが、「教える」という観点から、以前と現在とでどんな変化がありますか。

生徒に接する点では大きく変化があります。一番は怒らなくなったこと。私は、すごく期待をかけていて、その期待に応えられない者を悪だということで叱っていたわけですが、今にして思えば、それは自分の鏡だったのだなと思います。前に現われる生徒はまさに自分で、自分と同じように怠惰な部分があって、その点にやり切れず、怒りをぶつけていたんだなということです。それにしても、本当に怒らなくなりました。時間をかけて本当にそういう状態になっていきましたね。受講から2年半が経過しますが、ZEROが自分のこういった変化の起点になるきっかけだったことは間違いないですね。

 

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