ブログ 岡本浩和の「人間力」発見日記

聴いて、聴いて、聴いて、腑に落ちるまで何度も聴いて、理解したなら実践する

昨日、大仏建立について少々書きました。
今日になって思い出したことがあります。

おそらく小学1年生の頃だったかと記憶します。
家族で奈良の東大寺を訪れ、鹿にせんべいをあげたあと、
件の大仏殿に入ったところ、僕は「怖い、怖い」と、その場ですくみ、
泣き出しました。

それからというものしばらくは家族の中で
「何が怖かったんや?」と笑い話で随分盛り上がっていました。
今となっては理由はわかりません。
しかし、大仏の他にも、テレビで見た能面(特に女面)に怯えていたことも
忘れられない思い出ですから、相当の怖がりだったのかと思います(笑)。

想像するに、大仏は悟りの境地を開き、人間らしい感情を超えた姿であり、
一方、能面は、感情を露わにしない「中間表現」と呼ばれる表情ですから、
当時の僕はそういうこの世ともあの世とも思えない、
人には見えない姿にとにかくびびっていたのだろうと思います(笑)。

しかし、今になって日本の伝統芸能、あるいは仏像のすごさを思います。
「中間表現」とはまさに中庸の心であり、それこそ無心の境地なのだろうと。
小学1年生のあの頃に戻り、大仏や女面の姿を目指して
あらためて精進したいと思うわけです。

聴いて、聴いて、聴いて、腑に落ちるまで何度も聴いて、
理解したなら実践する。
それを、聞慧⇒思慧⇒修慧というのだと教えていただきました。
とにかく学んで行動。終わりなき人生の旅です。
ありがとうございます。
※夫婦揃って年男&年女ということで、とらやのお土産いただきました!


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