ブログ 岡本浩和の「人間力」発見日記

仮もまた真なり

両親の散髪は実家での恒例行事です。
きれい好きな母は、5年前まで父が母を負ぶって車に乗せ、
(今でも毎朝父が化粧を手伝って、身だしなみを整えています)
大津にある行きつけの美容院に毎月通っていました。
父が入院する直前だったと思いますが、
母が青あざをつけて目を腫らせていたので、
どうしたのかと聞くと、美容院の駐車場のところで
父が母を負ぶって転んだそうで、その際に顔を打ったとのことでした。
その頃から足腰は弱ってきていたようで、
入院をきっかけに負ぶうことはなくなりました。

2ヶ月前の転倒による左手首の骨折に関しても、
それがきっかけで自分が思うように身体が動かなくなっているようで、
なるほど90歳近くまで30年間母の手足になって
すべてをこなしてきているわけですから、
頑張ってきたんだなとあらためて思うわけです。

日常生活は問題ないのですが、やはり介護介助の負担は大きく、
一層親戚縁者の世話になっている今日この頃です。
来月あたりからしばしば帰省して、僕もできる限りの面倒をみる予定です。

世界は仮と真で成立しており、
変化するものが仮であり、不変のものが真だといわれます。
しかし、諸行無常とはいえ、また仮とはいえ、三次元の現実世界をおざなりにはできません。
この身を借りて、行動し、体験できるからこその心の静けさであり、
心の器を大きくすることが可能なんだと思うわけです。

華厳経にある究極は仮と真の中で、仮もまた真であることを悟ることです。
仕事もプライベートも誠心誠意、
同時に聖業も凡業も誠心誠意。
甲辰年は、できる限りのベストを尽くして、そして悠々たる心で楽しんで向き合う1年にします。
今日もありがとうございます。


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