“ZERO”とは何か

“ZERO”とは?

誰もが日々考え、感じています。
ブレーズ・パスカルが「人間は考える葦」だと言ったように、思考や感情を抜きに人間は語れません。
経験や知識を蓄積することは生きる上でとても重要なことです。
しかし、一方で、知識は足枷にもなり得るもの。いわゆる先入観や思い込みというものは、思考が生んだ枠であり、足枷だということを忘れてはなりません。

私たちは、ともすると、事実と思考・感情を混同し捉えがち。もしも、ある瞬間に思い込みや感情を超えることができたら、人間関係はどれほど楽になることでしょう。そんな発想からZEROは生まれました。

コミュニケーション力向上のためのZEROの方法は単純明快です。
ワークを通して体感すること、そして、そこで感じたこと・思ったことを分かち合うこと、その上で、事実と思考・感情を明確にすみ分け振り返りをする、その3点です。そこで重要なことは素直に取り組むこと。そして、諦めず繰り返し反復することです。

いかに感覚にアクセスするか。
本来、物事には良いも悪いもありません。視点を変えれば、善悪が逆転するもの。ならば、何もない、すなわちすべてある、ということを感覚的に捉えることができたなら、人間関係は必ず好転します。人間関係が好転すれば、ほとんどの問題は速やかに解決するのです。

今、なぜ”ZERO”なのか。 

人間関係、すなわちコミュニケーションの原点は聴くことです。
スティーヴン・コヴィー博士も「7つの習慣」の中の第5の習慣で、「まず理解に徹し、そして理解されること」とし、心から「聴く」ことの大切さを説いています。
しかしながら、この第5の習慣は、頭で理解はできても、実践するのがなかなか難しいもの。思考・感情の生き物である人間は、人の話を聴きながら、評価なり反論なり、つい考えてしまいます。人間関係を円滑にする秘訣。それは、いつどんなときも、いかに、思考・感情から脱却し、素で聴けるか。
残念ながらそれは、テクニカルにマスターできるものではありません。

なぜなら「傾聴」とは、スキルではなく、在り方だからです。
そもそも心が揺れ動いているときに他人の話を100%聴くことなどできません。心が静かにあり、平常な状態、ZEROの状態をいかに保つか。
それには、まずZEROの状態を体感的に知ることが第一です。
ぶつかりのない、争いのない、思考や感情の動かない、心が平静な状態を、ワークを通じて会得していただく。それこそがZEROの最大の特長です。

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